大津波では救いがたい

思考の総括と分解

サブカルチャー

平沢進の実体化する他者/「眠り」【後半】

前回の記事では初期~『パースペクティブ』までのP-MODELの歌詞から、平沢進の他者のテーマの変遷をみた。 そこではつねに、直接的な他者とのコミュニケーションが求められ、一方でそれが叶わないことが強調されてきたのだった。 searoute.hatenablog.com 平…

平沢進の実体化する他者/「眠り」【前半】

僕は音楽において、大別してプログレとニューウェーブ/ポスト・パンクが好きなわけだが、そうすると平沢進はそのどちらにとっても偉大な存在である。 彼の作風や音遣いのクセは明らかにプログレ由来であって、現代版プログレとして見られるべきだし、80年代…

二つの「虚構」/リズム(『ララランド』評)

あまり映画を観ないのだが、2週間ほど前にTwitterのフォロワーと会う機会ができ、せっかくなので映画を観ようと『ララランド』を観た。 観たあとになるまで『ララランド』が話題作であること、『セッション』の監督の作品であることなどは知らなかったのだけ…

「笑い」の明るさと暗さ(松本人志とオモコロ、とタモリ)

タモリと松本人志というめちゃくちゃなデカい名前を連ねてしまったが、最近面白く感じたことがあったので自分なりにまとめる。 オモコロ 「オモコロ」というサイトを普段からよく閲覧している。 バーグハンバーグバーグという変な名前の会社が運営しているサ…