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大津波では救いがたい

思考の総括と分解

平沢進の実体化する他者/「眠り」【後半】

前回の記事では初期~『パースペクティブ』までのP-MODELの歌詞から、平沢進の他者のテーマの変遷をみた。 そこではつねに、直接的な他者とのコミュニケーションが求められ、一方でそれが叶わないことが強調されてきたのだった。 searoute.hatenablog.com 平…

平沢進の実体化する他者/「眠り」【前半】

僕は音楽において、大別してプログレとニューウェーブ/ポスト・パンクが好きなわけだが、そうすると平沢進はそのどちらにとっても偉大な存在である。 彼の作風や音遣いのクセは明らかにプログレ由来であって、現代版プログレとして見られるべきだし、80年代…

コンテンツの戸惑い

先日、友人に誘われて『ララランド』を観に行った。 searoute.hatenablog.com それでちょっと感想を書いたのだが、結構ツイッターの方で拡散されて、わりと反響があった。おそらく今のところで5000〜6000程度閲覧されたはずだ。こういった批評としては(とい…

P-MODEL『ワン・パターン』評

航路通です。さらっとP-MODELのアルバムレビューを書くつもりが半月近くかかる難産になってしまいました。長いので興味があるところだけ拾い読みしていただけたらいいなと思います。 ワン・パターン(紙ジャケット仕様) アーティスト: P-MODEL,中野照夫,平沢…

二つの「虚構」/リズム(『ララランド』評)

あまり映画を観ないのだが、2週間ほど前にTwitterのフォロワーと会う機会ができ、せっかくなので映画を観ようと『ララランド』を観た。 観たあとになるまで『ララランド』が話題作であること、『セッション』の監督の作品であることなどは知らなかったのだけ…

「正しくポップでなくてはならない」80年代ニューウェイブの奇妙な転倒

●1980年代当時、プログレッシヴな音楽をやろうとは考えませんでしたか? 僕自身はプログレッシヴ・ロックから影響を受けていることを恥じていなかったけど、 “ツァイトガイスト(時代精神)”を理解していた。僕たちは時代と折り合いをつけながら、自分たちの…

無国籍80年代ポップ特集セットリスト

ツイキャスで主に80年代ロックで民族っぽいニュアンスがある曲を流してDJみたいなことをやってみました。セットリストをアップします。 後半は特にリズムに注目して選曲してみました。 入場/途中BGM Kraftwerk/Computer World David Bowie/Speed Of Life Dev…

音楽理論の本を読んだ(デイヴ・スチュワートのジャズ嫌い)

音楽をよく聞くし楽器をやっているわりにはまったく理論などには疎いのがなんとなくコンプレックスで、入門書の類を買ってみた。 絶対わかる! 曲作りのための音楽理論 新装版 作者: デイブスチュワート,藤井美保 出版社/メーカー: リットーミュージック 発売…

ヒーリングとしてのギター

ギターという楽器が好きではない。 というよりギターという楽器をいじめているギタリストが好きである。それはたとえばロバート・フリップだが…… www.youtube.com (両方変な音しか鳴らしていないが、右側で座って弾いているのがロバート・フリップ) 一方で…

ジョン・ウェットンについて思うこと(プログレの呪縛)

1月31日、ジョン・ウェットンが亡くなった。 nme-jp.com www.barks.jp 僕はプログレリスナーなので、当然ジョン・ウェットンのことは知っている。キング・クリムゾンのいわゆる「黄金期」を支え、UK、エイジア……さまざまなグループでベースとヴォーカルを…

P-MODEL"BOAT"楽曲分析(平沢進の開き直り)

こんにちは。航路通です。 なんとなく楽曲について詳細な分析をするような記事を書きたくなったので、地味にはなりますが書いていきます。今回分析するのはP-MODEL“BOAT”。 www.youtube.com まあどういうバンドなのかを知らない場合は適当に検索してみて下さ…

「笑い」の明るさと暗さ(松本人志とオモコロ、とタモリ)

タモリと松本人志というめちゃくちゃなデカい名前を連ねてしまったが、最近面白く感じたことがあったので自分なりにまとめる。 オモコロ 「オモコロ」というサイトを普段からよく閲覧している。 バーグハンバーグバーグという変な名前の会社が運営しているサ…